松永 卓さんインタビュー
- 就農地
- 掛川市
- 就農年次
- 令和2年
- 栽培品目
- トマト
Q1. 農業を志したきっかけを教えてください
前職は製造関連の会社員でした。会社員時代から独立したいという気持ちを持っていて、掛川市は農業が盛んな地域であったため、自分も農業に携わりたいと思うようになりました。掛川市に就農相談したところ、がんばる新農業人支援事業を紹介されたので現地見学会に参加し、この事業での就農を決めました。
Q2. 栽培作目にトマトを選んだ理由は何ですか?
出身地域だったことから、遠州夢咲地域での就農を考えていました。当初、露地野菜なども検討していましたが、少ない面積で反収を上げられる施設野菜に魅力を感じ、がんばる新農業人支援事業での研修作目でもある、トマトかイチゴにしようと思いました。トマトの方が生活に身近だと感じたことがきっかけでしたが、悩んでいる時に、イチゴ生産者の元で作業体験をし、イチゴよりもトマトの方が自分に合うと思ったことが決め手となりました。
Q3. 現在就農4年目ですが、農業を始めてみての感想を教えてください
就農して変わったことは、会社員時代には無かった、消費者と繋がり、直接声を聞く機会を持てるようになったことです。お客さんの笑顔や、「美味しい」という声が励みになり、農業をやっていてよかったと思える瞬間が日々あり、毎日が充実しています。栽培に対する心配事はありますが、地域の先輩方にサポートして頂けるので心強いです。
Q4. どういった取組をされてますか?
研修で教わった大玉トマトはJAに出荷しています。近年、中玉やミニトマトの栽培にも挑戦しており、それらは直売所に販売しています。栽培では、細霧冷房や有機肥料を取り入れたり、トマト生産者同士で研究会や食味会を実施するなど、品質や栽培技術の向上に励んでいます。また、誘引や摘花や摘果などの作業は適切なタイミングでできるよう、スケジュールを組んで計画的に作業するようにしています。
Q5. これから農業を始めたいと考えている方へのメッセージをお願いします!
消費者に「美味しい」を届けられるよう、味にこだわって頑張っていきたいです。また、短期採りや苗づくりなど新しいことにも挑戦していこうと思っています。投資して就農するのは自分なので、研修の1年間をムダにしないためにも、色々なものを見て体験し、その土地や作目でやっていけるかを、よく検討した方が良いと思います。