松浦 直矢さんインタビュー
- 就農地
- 掛川市
- 就農年次
- 令和4年
- 栽培品目
- イチゴ、水稲
Q1. 農業を志したきっかけを教えてください
祖父母が農業をやっていたので、昔から農業は身近なものでした。大学で県外に住んでいたので、家で栽培しているお米の美味しさに改めて感動したのが、農業を始めようと思ったきっかけでした。卒業後、栽培技術を身に付けようと県外の農業法人に勤め、水稲栽培に携わり、その後、地元で農業をしようと検討していた時、がんばる新農業人支援事業を知りました。
Q2. 栽培作目はイチゴと水稲をやられてますね。
地元の農地の荒廃化や農業者の高齢化が気になっていたので、地元で農業をやっていきたいという思いが元々ありました。祖父母の背中を見ていたので水稲は絶対にやりたいと思っていたのですが、水稲一本で就農するには難しいと感じ、水稲と複合でやっていける作目を探しました。行政に相談した際に、産地になっているイチゴを勧められ、地元のイチゴ生産者さんのもとでアルバイトをしたところ、自分の肌に合っていると感じられたので、イチゴを選びました。
Q3. 現在就農2年目ですが、農業を始めてみての感想を教えてください
農業が好きなので、農業第一の生活に変わりました。就農1年目なので、作業や労務などやることがいっぱいで前職よりも忙しいくらいです。大変なことは体調を崩せないことです。繁忙期は収穫やパック詰めの作業が遅くまでかかるほか、日々の栽培管理もあるため、体調を崩して数日作業ができないと後々まで影響してきます。しかし、やり方を工夫することで一つ一つ良くなっていくことが楽しく、そういった結果により収量(収入)に直結していくことがやりがいだと思います。また、品評会で自分が入賞したことを研修先の師匠が喜んでくれていたという話を聞いたときは、本当に嬉しかったです。
Q4. どういった取組をされてますか?
イチゴと水稲で作業が重ならないよう、品種を選んで栽培しています。イチゴは全量JA出荷ですが、お米は子ども食堂に使ってもらったり、結婚式の引き出物や体重米などに使ってもらうなど、幅広に販売しています。人とのつながりを大切にしつつ、農村風景や文化を守り、継承していきたいので、荒廃農地を再生して水稲の栽培面積を拡大するなど、農地保全についても取り組んでいきたいと考えています。
Q5. これから農業を始めたいと考えている方へのメッセージをお願いします!
農業に関する知見を更に広げ、品質を上げていくなど、農業経営の基盤を固めつつ、面積拡大や、雇用の創出、お米の販売関係のクリエイティブな取り組みなどに挑戦していきたいと思っています。農業の独立は起業と同じで、自分次第で上手くいく、いかないが変わります。頼れるものは頼ったほうが良いと思いますし、自分は農家、JA、県、市が一丸となってサポートしてくれたので、この事業で研修を受けて良かったと思います。